雑誌と単行本の編集は、どう違うのでしょう。気になったことはありませんか?

インターネットの普及により、とくに雑誌編集で生活していくことは難しくなっています。

 

それでもその情熱を注いで止まない、ワーカホリック的な編集者をも多く輩出する雑誌編集ビジネスは、単行本編集とどう違うのでしょう。思うに、以下の六つが挙げられます。

 

@ 編集部員が若い。
A 夜が長い。
B 企画が通りやすい。
C やたらと人に会う。
D お金がかかる。
E 体力勝負になる機会が多い。

 

@は、人件費のこともあるのでしょう。
Aは、だいたいみんな昼ころ出勤してくるし、締切が月に何度もあるのでどうしても夜遅くに作業がずれ込んでしまうからです。
Bは、月刊誌などは、決められた制作期間でページ数を埋めなければいけないので、あまり企画を精査していられないケースが起きてきます。
Cは、自ら取材に行くとなると、仕事関係だけで月に数十枚の名刺がたまります。
Dは、ページごとにデザイン費がかかるし、カメラマンさんに撮影をお願いすると人件費などが増えていきます。
Eは、定期刊行物の場合、締切が「絶対的なもの」なので、徹夜が何日も続くことがあります。

 

こう考えると過酷ですが、「好きで、やってる」と語る編集者がほとんどで、作業内容について愚痴をこぼす人は多くありません。

 

多くの編集者を虜にする雑誌編集というお仕事――。「ものづくり」という、一部の好事家にはたまらない麻薬が、少し多めに含まれているのでしょうか。

 

 

 

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